カーニャクマリ10時10分発の列車に乗ったシラトリはコーラムで下車しました。
WLだった割に列車はガラガラでシラトリの乗った車両はしばらくシラトリともう1人くらいしか乗っていませんでした。
降りる駅が近づいてくるとだんだん客は増えてきましたが、それでも乗車率は50%もなさそうでした。
コーラムの宿が比較的高めなこともあり、今回は事前に予約せず、目星をつけていた宿に直接行く作戦に出ました。
宿に到着して泊まりたいと伝えると、何言ってんだかわかりませんが、どうやら泊まれないことだけはわかりました。
いつも思うのですが、インド人が喋っているのはきっとちゃんとした英語なんだと思いますが、インド人の英語はクセが強すぎて、今まで聞いたこともない未知の言語にしか聞こえません。
もう一回聞けばわかるかも?
と思って聞き返したところで全く理解できず。
ポカーーーン。
毎回こんな感じです。
インド人は日本人なんかより英語を理解しているのは間違いないのですが、イントネーションっていうのか、単語自体がインド風発音なのか、とにかく全てが独特過ぎて理解不能です。
シラトリが理解していないのがわかると、いつも最終的に「英語はわからないのか」的なことを言われます。
「イングリッシュ」という単語の発音は普通なので毎回その部分だけは理解できます。
なので最近はそのセリフを言われた際は
「インド人の英語は難しくて理解できない、ごめんね」
と言ってやります。
それに付け加えて、
「紙に書いてくれ」
と言って書いてもらうこともあります。
インド人は英語の文章もスラスラ書くんですよ!
おそらく単語のスペルも合っていると思われます。
凄いですよね!
インド人と意思疎通するには筆談がいいのかもしれません。
シラトリがインド人の英語を理解できないのと同じように、シラトリの英語もインド人にはなかなか伝わりません。
お互い「コイツ何言ってんだ?」状態です。
インド人とは永遠に分かり合えない気がします。
あと、インド人のイライラするところは、こちらの質問に対して適当な返事をしてきてすぐ終わらせ、シラトリ的にその問題がまだ解決していないのにもかかわらず、その問題そっちのけですぐ、
「どこから来た?(なに人か)」
と聞いてくることです。
日本人が誰にでもすぐ
「何歳?」
「血液型何型?」
と聞くのと同じくらいイライラします。
で、話を戻すと、最初の目星をつけていた宿に断られ、すぐ近くの宿を紹介され行ってみるも断られ、やっぱ飛び込みはアカーーーン!
と思い、その場で近場の宿をbooking.comで予約し向かうも、これまた断られました。
さすがに飛び込みではなく予約して行ってんのにおかしいやろ!
ってことでブチギレました!
あのインド人の怯えた目が忘れられません。
インド人の目はつぶらでウルウルしているのです。
アゼルバイジャンでシラトリがいつもブチギレていたターバンのインド人と同じ目をしていました。
で、その怯えたインド人に他の宿を紹介してもらい、どうにか宿を確保しました。
確保した宿のオーナーは見た目はダンディなノリのいい男でしたが、肝心の部屋はカビ臭くマットレスはブニョブニョでスプリングがいかれポンチで寝心地は最悪でした。
おまけに今どきWi-Fiもないんです。
唯一、思ってもいなかったホットシャワーだったことだけが救いでした。
で、また話を戻します。
コーラムに到着してから宿探しで無駄に時間を使ってしまいましたが、コーラムに来たのはアレッピーまで船で行きたいからです。
宿で予約できるならそれでも良かったけれど、ダンディに聞いたら宿では扱っていないようでシラトリ調べと同じやはりバススタンドへ行けと。
途中にあったなにか。
バナナゾーン突入。


KSRTCバススタンドの観光案内所的なところに行ってみると、誰もいません。
そこら辺にいた人に聞いてみるも、また何言ってんのかわからないのですが、とにかく係の人はいないことだけはなんとなくわかりました。
何回聞いても理解できないのがわかっているので、もうなんとなくで察する能力を身につけたシラトリです。
Googleマップを確認するともう一カ所それっぽいところがあったので行ってみると、さっき行った場所を案内されました。
そこはさっき行った!
アレッピーまで船で行きたい!
と言うと、衝撃の事実を知る!!!
なんと、2年前からそのボートはやってないと言うではありませんか!
きっと2年前というよりはコロナ禍になってからということだと思います。
いや、待て。
その情報ホントかな?
疑いながら宿方面に引き返しつつ、途中、ハウスボートのポスターが貼ってあった店の前にいたオヤジどもに聞いてみると、やはりアレッピーまで船で行くのは無理とのこと。
その時もシラトリの質問に答えるや否や、すぐインド人お得意の例の質問です。
まぢイライラする。
朝から何も食べていなかったこともあり、インド飯ではなくたまたまそこにあったマクドナルドで遅めのランチです。
こんなことならコーラムに来る意味全くなかったんですけど!
宿に戻ってダンディにボートはもうやっていないことを告げるとダンディはその事実を知らなかったようです。
そういうのは客のためにも最新情報を入手しておくべきだろうが!
運航しなくなってからしばらく経ってんのに知らないって馬鹿じゃないの。
と言いたいのは山々でしたが、言ったところでダンディは何とも思わないことでしょう。
そのうち船は再開はするんでしょうけれど、一体いつ再開するんでしょうね。
とりあえず、翌日はさっさとコーラムを去ることにしました。
船で行くはずだったアレッピーにバスで向かいます。