こんにちは。
旅先では日本人の多い観光地より日本人の少ない場所を求めているシラトリです。
しかし、行った先で日本人に出会わないことはあったとしても、道中の空港なんかで出会うことは必ずといっていいほどありますね。
そんなシラトリが2~3年前、上海の浦東空港で遭遇した日本人女性とのお話です。
その時、シラトリは乗り継ぎのため浦東国際空港の喫煙所にいました。
その喫煙所は中国東方航空のタイ方面行きのゲートから近く、何度か行ったことがある喫煙所です。
半分外になっているような場所で、そこまで狭い空間ではないのですが3人掛けのベンチが1つしかないんです。
タバコを吸っているうちに席が空いたので、吸い終わってからも少しベンチに座っていました。
そこへガサガサ声の日本人女性が彼氏なのか旦那なのか友達なのか知りませんが日本人男性と共に喫煙所に入ってきました。
その日本人女性は始終「わー、すごい」を連発していました。
喫煙所に入ってきた瞬間に「わー、すごい」、壁に備え付けられているライターを見ては「わー、すごい」
何がどう凄いんだよ、普通だろ、とシラトリは心の中で思っていましたが見て見ぬ振りをしていました。
その女性と一緒にいる男性もなぜかその女性に対して無反応でひたすらスマホばかり見ているのが印象的でした。
そんな男性にお構いなしで女性はベチャクチャひたすら喋り続けます。
ガサガサ声で。
ガラガラ声というより、なんかガサガサした感じ。
酒焼けなのか、タバコの吸いすぎなのか、椿鬼奴みたいな声なんです。
40代後半くらいでしょうか。
決して若くはない大人女子であるシラトリよりも更に年上でしょう。
シラトリもタバコも吸うし酒も飲むのでキレイな声ではないですが、この女性のようにここまでガサガサではありません。
別にガサガサでもいいんですが、まぁまぁ大きい声でずっと喋り続けているので聞きたくなくても日本語なのもあって聞こえてくるんです、内容が。
「なぁなぁ、何でタバコ吸わないのに席に座ってるんやろな?」
明らかにシラトリのことです。
ガサガサ女が登場した時、シラトリはタバコを吸い終わった直後だったのでタバコを吸っていませんでした。
ガサガサ女はシラトリが日本人だとは思っていないのでしょう。
しかし男性は相変わらず無反応でスマホです。
もしかしたら男性は最初からシラトリが日本人だと察していていたのかもしれません。
そこでシラトリは颯爽と席を立ってガサガサ女に席を譲る・・・
訳がありません。
シラトリはこれ見よがしにタバコを取り出して華麗に火をつける・・・
訳でもありません。
まだフライトまで時間があったので少し様子を見ることにしました。
ガサガサ女は相変わらず無反応な男性に対して「なぁなぁ」攻撃をし続けています。
「わー、すごい」が終わったと思ったら次は「なぁなぁ」です。
よっぽど席に座りたかったのでしょう。
話題はシラトリがなぜベンチに座っているか?についてですw
ガサガサ女はチェーンスモーカーで1本吸い終わると次、また吸い終わると次、と休むことなくタバコを吸い続け、そして喋り続けていました。
ガサガサ声になって当然です。
仏のような心でしばらく様子を見ていたシラトリでしたが、ガサガサ女があまりにもしつこいのでガツンと言ってやる事にしました。
売られたケンカを買ってやることにしたわけです。
シラトリもガサガサ女と同じくらいのまぁまぁデカい声で言ってやりました。
「ちょっとアンタ、さっきからなんなの?タバコ吸うけど」
そんな内容だったと思います。
その瞬間、ガサガサ女は鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をしていました。
さっきまで威勢よく喋り続けていたガサガサ女は謝るでもなく急におとなしくなり、アワアワしてキョドっていましたw
代わりに今までずっと無反応だった男性の方が謝罪の意と思しき一礼というかおじぎをして二人は去って行きました。
ショボ!
たった一言でシラトリはあっけなく勝利してしまいましたw
ガサガサ女がケンカを売ってこなければ、少し待てば、シラトリはほどなく席を立ち、ガサガサ女もめでたく席に座れたであろうにお馬鹿さんです。
実際にシラトリは喫煙所で長居することはありません。
また戻ってくることはあっても、1回の滞在時間は短いです。
ガサガサ女は初海外で浮かれていたのでしょうか?
上海の空港の喫煙所に日本人が自分たち以外にいるわけがないと思ったのでしょうか?
シラトリが中国人にしか見えなかったのでしょうか?
全ては謎ですが、シラトリ的には「旅のネタゲット!」って感じでしたw