リスボン22時30分発のバスはなかなかやって来ず、ヤキモキしましたが、10分くらい前になってやっと姿を現しました。
乗客がスムーズに乗り込み、全員揃ったからなのか2分ほど早く出発しました。
この調子で目的地にも早く着いてほしいですがどうなることやら。
さて、このバスの目的地はどこかというとスペインのアルヘシラスです。
到着予定時刻は翌日の10時30分なのでかなりの長旅です。
時間も時間だし寝たいところですが、タイやインドのバスのように、どうぞ寝てくださいと言わんばかりの3列シートでもなければリクライニングがめちゃくちゃ倒れる訳でもありません。
4列シートのただの普通のバスなのです。
せめて隣が空席だったら、、、と期待していたのですが、出発時点では空席だったものの早々にがっしりした男性が乗ってきました。
こんな狭いところに何時間も座っているかと思うと考えただけでエコノミー症候群になりそうです。
しかも、やたらと停留所が多く、1時間おきに止まってんじゃないの?くらいに停車し、その都度灯りがつき、さらに爆音のアナウンスが流れます。
これでは全く眠れないですよ。
2日前に日本人女性が同じバスに乗った時は黒人の乗客が多く、音楽を垂れ流していてうるさくて眠れなかった、とのことでしたが、シラトリの時は黒人はほぼいませんでしたし、音楽を垂れ流す人もおらず車内は静かでした。
ただ爆音のアナウンスが響き渡るだけです。
途中、1度だけ深夜の1時頃にトイレ休憩がありました。
その後、セビーリャでたくさんの乗客が降り、車内がゆったりし、隣の男性も席を移動しました。
しばらくして現在地を確認すると、カディスという陸の孤島のようなところに向かってバスが走っていることを知りました。
なんか、とてもイヤな予感がします。
数年前の情報によると、このバスは乗り換えが必要だったそうなのです。
先ほどのセビーリャで乗り換えをしなければいけなかったのではないか、、、
だからみんな降りたのではないか、、、
こんな陸の孤島が終点だったとしたら、どこに行くにしてもバスの本数は少なさそうです。
バスはカディスのバスターミナルと思しきところで止まりました。
ここで全員降りたらここが終点でしょう。
後ろを振り返って乗客を確認すると、まだ数人乗ったままです。
なんだぁ、終点じゃなかった!
やがてバスはまた動き出し、来た道を引き返して走り続けました。
そして定刻通りの10時30分にアルヘシラスに到着しました。
ちなみに2日前の日本人女性の時は1時間早い9時30分に到着したそうです。
この違いはカディスのせいではないかと思っています。
カディス経由かどうかが日によって違う、みたいな?
知らんけど。
バスはフェリーターミナルの目の前に停まるのでフェリーに乗る人は迷うことはないと思います。
で、迷うことなく建物内に入り、11時のセウタ行きのチケットを購入しました。
待合室で隣に座っていたおじいちゃんに「セウタ?」と問いかけてみたら、おじいちゃんはチケットを見せてくれて同じ船である事がわかりました。
待合室から船までは結構距離があります。
フェリーは約20分遅れで離岸しました。
ジブラルタル海峡を渡ります。
セウタには12時30分に到着しました。
セウタはまだスペインなので、その後、バス停まで歩き、7番のバスに乗って国境手前まで行きます。
バス停まで歩いている時、またおじいちゃんに会い、問いかけたらおじいちゃんも国境に行く事がわかりました。
バス停はガソリンスタンドの手前にあります。
目の前にはお堀のようなものがあります。
バス代は0.85€です。
バス乗り場ではまあまあ待ったイメージです。
バスに乗ってからも国境まで思ったより長く感じました。
シラトリはすぐ着くと思って座らなかったのですが、席が空いていたら座ることをお勧めします。
バスを降りてからは出国審査です。
シラトリはフランスで買い物をした際のタックスリターンのハンコが必要だったのですが、ここのボーダーにはタックスリターンの窓口はありませんでした。
ダメ元で出国審査の窓口に見せたら、なぜか反対側の入国審査の窓口に行くよう指示され、さらにやはり出国審査に戻るよう指示されるという、たらい回しになりました。
タックスリターンのスタンプがどんなスタンプなのかわかりませんが、出国したことがわかればいいのだろうから、ということでパスポートに押されたスタンプと同じスタンプをタックスリターンの書類に押してもらいました。
さぁ、これは吉と出るのか凶と出るのか。
ちなみにアルヘシラスのフェリーターミナル中にはタックスリターンの窓口はありましたので、タンジェ行きのフェリーの人はここで手続きできるはずです。
窓口が無人だったため、セウタ行きの人はどうしたらいいのかの情報を得ることはできませんでした。
スペインの出国審査の後はモロッコの入国審査です。
モロッコでの住所を聞かれるので、宿の予約確認書や、住所のメモやGoogleマップの画面など、すぐ出せるようにしておきましょう。
入国審査の後は延々と白い壁に囲まれた道を歩きます。
その壁を抜け出すとタクシー乗り場があるので乗合タクシーでテトゥアンまで行きます。
2€または20ディルハムですが、大荷物の場合は荷物代も追加されます。
という訳で荷物代を含め4€をちょうど払いました。
念押ししてCTMバスターミナルで降ろしてもらうように言っておきます。
13時に出発した乗合タクシーは14時にテトゥアンのCTMバスターミナルに到着しました。
本当は13時30分のシャウエン行きのバスに乗りたかったのですが間に合いませんでした。
シラトリの場合はタックスリターンだなんだで行ったり来たりしたので間に合いませんでしたが、普通ならば間に合うと思います。
ちなみに入国後、タクシー乗り場の手前にSIMカード売り場はありますが両替所やATMはありませんでした。
シラトリはここではSIMカードは買いませんでした。
13時30分のシャウエン行きに間に合わなかった場合、次は16時30分です。
そのバスに乗るしかないのでチケットを購入。
クレジットカード払いできます。
めちゃくちゃ暑くて喉が渇くし、時間もあるのでカフェに行くことにしました。
モロッコの現金を持っていませんがカフェならクレジットカードが使えるのではないかという希望だけでバスターミナルを出て右方向に進みました。
すると外にたくさん椅子が並んでいるカフェらしきものが見えたのでそこを目指しました。
カフェかと思いきや、中国柄のテーブルやインテリアで埋め尽くされた中華料理店のようでした。
しかし出しているものはファストフードのようで、よくわからない店でした。
カードを使えるか店員に聞いたのですが、全く英語が通じず。
多少英語が理解できる客に聞いたところカードは使えないとのこと。
またバスターミナルに引き返します。
バスターミナルには飲み物やお菓子の自動販売機があるのですが、現金を持っていないので買うことができません。
乗合タクシーでちょうど払ったことを後悔しました。
紙幣で払っていればお釣りで現金が手に入ったのに。
すぐ近くにATMか両替所があればなぁ、、、
先ほどチケットを買った窓口で聞くと、1€=10ディルハムで両替できるとこのと。
20€を両替して200ディルハムを手に入れました。
即、自動販売機でコーラを買いました。
という訳で、CTMの窓口で両替可能です。
おそらく、乗合タクシーなどでも両替可能だと思います。
16時30分のバスはなかなかやって来ず、やっと来たバスに乗り込みますが中国人2人組が当たり前のように割り込んできました。
まだまだこういう中国人いるんだなぁ。
しかも、ちゃっかりシラトリの席に座っていました。
そしてバスは30分遅れの17時に出発しました。