ストックホルムで2泊したシラトリはストックホルムから移動すべく宿をチェックアウトしました。
しかし、夜行列車での移動で出発は夜なのです。
昼間は観光で時間を潰すことができるとしても、17時以降は無料で入れる博物館なども閉まってしまうし、夕食を食べるにしろ、飲むにしろ、お金を使わないと時間を潰せないので困ります。
早めに駅に行くことも考えましたが、トイレ代を無駄に支払いたくないです。
という訳で、MAXで早めの夕食を食べた後は既にチェックアウトしている宿で時間を潰すシラトリなのでした。
そして余裕をもって駅に向かいました。
電光掲示板で自分が乗る列車を確認し、ホームへ。
ちゃんとエスカレーターやエレベーターがあり、助かりました。
夜行列車は本当は寝台を予約したかったのですが、ギリギリに予約したからか思いのほか高かったこともあり普通の座席を予約しました。
列車に乗り込んだ後は荷物置き場に大荷物を置き、自分の席を探します。
すると、なんということでしょう。
シラトリの席はボックスシートでした。
見知らぬ人と向かい合わせで座るという、なんとも長時間移動には不向きな席です。
足どこにやったらいいんだよ、おい!
他の席は同じ方向を向いているのに、シラトリの席(と隣の席)だけが逆を向いているような状態です。
もしかしてこれは新幹線的に座席が回転するやつ???
と一瞬思いましたが、がっちり固定されていてビクともしませんでした。
ちぇっ。
列車は25分ほど遅れて出発しました。
動き出した列車ですが、シラトリのボックスには他に誰も来ません!
めっちゃラッキーじゃないですか!
とりあえず、リクライニングを倒し、靴を脱いで向かい側の席に足を伸ばしました。
これなら座席でも寝れそうです。
ある意味、ボックスシートで正解だったのかも!
と思いました。
途中の停車駅で中学生?女子が隣の席にやってきました。
向かいじゃなくて隣で良かったー!
女子もシラトリと同じように靴を脱いで足を伸ばしていました。
しばらくすると、またもやボックスシートに客人現る!
しかも不機嫌そうな男性です。
もう残っている席は向かい側しかありません。
シラトリの向かいなのか、中学生女子の向かいなのか!
中学生女子の方でした。
助かりました。
それはそうと、結構大荷物の人が多くて、荷物置き場に収まりきらず、その周りにスーツケースがいくつか置かれていたのですが、横にして置けばいいのに、なぜか縦のまま置くものだから、電車が揺れるたびにスーツケースがゴロゴロ転がって右に行ったり左に行ったりバタンと倒れたり。
しばらくすると持ち主がやってきてスーツケースを直すのですが、また同じように置くものだから延々とスーツケースがゴロゴロする訳です。
バカじゃないの!?
学習しろや!
周りを見るとすぐ後ろの若い女性は2席独占し寝袋持参で完全に寝ています。
確かに、夜も更けてくるとダウンジャケットだけでは寒いんです。
シラトリも寝袋でヌクヌクしたいのは山々でしたが、その欲求よりバックパックから寝袋を出す、というその行為の面倒さの方が勝ってしまって寒さに耐え続けるのでした。
寝てんだか寝てないんだか、何なんだか、そんな感じのまま窓の外は明るくなっていきました。
やっぱり寝袋を出せばよかったと後悔しました。
列車は遅れ続け、50分遅れで目的地のAlvsbynに到着しました。
ストックホルムから離れてもやはり雲は多めです。
スウェーデンはどこでもこんな感じなんでしょうね。