こんばんは。雑食のシラトリです。
何でも食べますが牡蠣だけはあたってから身体が受け付けなくなり食べれなくなりました。
大好きだったのに・・・
そんなシラトリが人生初の救急車に乗ることになったお話ですが牡蠣は食べていませんw
この前の記事の続きみたいな感じです。
その時、シラトリはタイのある島のあるレストランで夕食を食べていました。
コーラとビールとパッタイです。
なんか、タイに行くとついコーラを頼んじゃうんです。
食べている最中から体調が優れないなぁとはなんとなく感じていましたが、騙し騙し食べ続け、コーラもビールも飲み干し、早く宿に帰ろうとレストランを出た直後でした。
なんと、急激にお腹が痛くなったのです。
ヤバイ、このまま宿まで歩いていたら間に合わなくて道中で大惨事かも?!
瞬時に頭の中でこの後に起こるであろう物語が駆け巡ります。
レストランから宿までは徒歩5分程度でしたが5分も持たせる自信がありませんでした・・・
宿に戻るまで我慢して宿のトイレに行くか、それともレストランに引き返してレストランに行くか、もちろん慌ててさっき出たばかりのレストランに戻ります。
スタッフに声をかける余裕などなく、トイレに直行!
何事もなかったかのように再度レストランを出るのでした。
またいつ波が襲ってくるかもしれないので気を抜いてはいけません!
気のゆるみがお尻のゆるみに繋がり、大惨事に繋がるわけです!
まぁ無事に宿に到着したわけですが体調はよろしくないわけです。
一発目は下痢だけで済んだのが、やがて上からも催すようになってきてしまいました・・・
トイレの便座に座りつつ、上からと下からの同時攻撃に備えるのはなかなか難しい物があります。
便座に深く座って、足を広げて前方に空間を作り、上からの攻撃に備える・・・
って中国雑技団でもない限り、なかなか対応が難しいわい!
身体も柔らかいほうじゃないし!
結果、シラトリは便座に座りつつ、上からの攻撃に備えゴミ箱を抱えるのでした。
少し経つと波が遠ざかるのでベッドに戻って横になります。
しかしまた波は襲ってきます。
何度、ベッドとトイレの往復をしたことでしょうか。
そのうち、パンツを脱いだり履いたりする行為の間に再度催すようになってきます。
もう油断も隙もないのです。
下手したらベッドに横になった瞬間に催すかもしれません。
シラトリは決断しました。
パンツは脱いでおこう。
そしてシラトリは風呂上りのオヤジよろしく下半身はノーパンでバスタオルを巻くスタイルに落ち着きました。
パンツの上げ下ろしという行為こそ減りましたがトイレに行く回数は一向に減る気配がありません。
ハッ、確か、下痢の時はポカリスエットみたいなの飲んだ方がいいって言うよね。
シラトリはすっかり弱り果てた身体で日本から持参していたポカリの粉末をペットボトルの水に溶かし飲み、飲んではトイレに行き、トイレに行っては飲み、といういつ終わりが来るのかわからない行動をし続けるしかないのでした。
やがて腕が痺れてきて冷たくなってきて、指先も感覚がなくなってきました。
あー、これヤバイやつかも?
保険会社に電話しよう・・・
そう、もちろん海外旅行保険には入っています。
クレジットカードの自動付帯のやつだけど。
しかし、電話しようにも指先が上手く動かせないんです。
押したいところが押せなくて1回電話するのにも10分くらいかかった気がします。
しかし無情にも電話口の相手は保険は違う番号だと言うではありませんか!
やっとの思いで電話したのに、なんてこったい!
再度、思うように動かない指で10分くらいかかって電話を掛けなおすも、今度はキャッシュレス対応している病院がこの島にはないだとか紹介できる病院がないだとか何とか・・・
こっちは死にそうになりながら電話してるってのに・・・
もうこうなったら、遠くの親戚より近くの他人作戦だ!
シラトリは宿の人に助けを求めることに決め、下半身はバスタオルに裸足のまま宿をさまようも誰もいません。
それもそのはず、チェックインの時にオーナーにこう言われたのです。
「もうシーズンオフだから君が最後のゲストだよ」と。
そしてオーナーはこの宿とは別の所に住んでいるのです。
シラトリはそのまま宿を出てセブンイレブンまで行きました。
もちろんバスタオル&裸足スタイルで。
時刻はもう既に夜中の12時です。
セブンイレブンの人に助けを求める作戦です。
必死の思いでセブンイレブンの若い女性スタッフに助けを求めるも、何とそのスタッフは棚から何らかの薬を取り、シラトリに渡してくるではありませんか!
おー!我が女神、この薬を求めてたのよ!
って、おい!
シラトリが求めてるのはそんな薬なんかじゃないんだよ!
この症状的にそんな薬で効くとは思えない!
しかも何の薬かもわからないし、下手したら悪化するかも?!
病院に行きたいんだよ、電話してよ!
と、言いたいことは山ほどあったけど、そんなにスラスラ英語が出てくるはずもなく・・・
あれ?
何か、下痢、収まったかも?
上からも出る気配ないし?
一旦宿に戻り横になります。
でも、やっぱり症状は相変わらずでした。
上からも下からも、もしかしたらだんだんひどくなっているかも?
やっぱりもう耐えられません。
でも頼れるところは・・・ない。
セブンイレブンしか。
先ほど全く相手にされなかったのにもかかわらず、またまたバスタオル&裸足スタイルで、だけどしっかりパスポートと財布は持参してセブンイレブンにフラフラしながら向かいます。
ただ、さっきと違ったのは女性スタッフがシラトリの姿を発見するなり驚いていたというか怯えていたというか、慌てて微妙に飛び上がっていました。
「また気味が悪いやつが来た」
とでも思われたのかもしれません。
でも、どう思われようがいいのです。
その時のシラトリには余裕なんてないんです。
油断も隙もないのです。
旅の恥はかき捨てです!
もう絶対、病院に行く!何が何でも!
その思いだけでその女性スタッフに「電話をしてくれ、助けてくれ、病院に行きたい」を連呼しました。
そしたら今度こそどこかに電話をしてくれていました。
シラトリはセブンイレブンの前のベンチで横になりながらいつ来るかもわからない助けを待ち続けました。
不思議なことにセブンイレブンに来ると波が遠ざかるのです。
幸い、セブンイレブンでの惨事は免れました。
どこからか「マレーシアから助けが向かってる」という声が聞こえました。
え?マレーシア?ここタイなのに?
え?じゃあいつ到着するの?
幻聴かシラトリの聞き間違いだったんでしょうかね。
どのくらい待ったんでしょうか。
かなり待ったと思いますがシラトリの目の前に現れたのは紛れもない救急車でした。
救急車の割りに遅かった・・・
まぁ、マレーシアから来たのなら時間かかって当然だよね。
そして無事にマレーシアなのか、どこなのかもわからない病院まで運ばれ、入院しました。
点滴され、経口保水液みたいなのを飲まされたりしました。(オレンジ色の液体)
検温も定期的に何回もされ、何回も看護師さんが様子を見に来てくれたし島?の病院とはいえ結構ちゃんとしてました。
朝になる頃にはだいぶ体調も落ち着き、昼にはもうすっかり熱も下がり吐き気も下痢も収まったのでした。
食事は一回だけ出してもらいました。
カップに入ったインスタントのお粥みたいなやつ。
しかし、シラトリは現実と向きあわなければいけないのです。
翌日は移動日です。
ここで何日も入院しているわけにはいかないのです。
しかも、救急車を使って入院までして一体いくら払わなければいけないのでしょう?
アメリカなんかでは救急車代もえらい高いっていうし、アメリカほどではないとしても絶対救急車代も取られそう。
先生にはあと1日入院した方がいいと言われましたが退院しました。
果たしていくら?
1910バーツでした。
思ってたよりかなり安くて逆に驚きました。
かなり良心的な病院だったんでしょうか。
きちんと明細が書かれた領収書をくれましたが全部タイ語なので何がいくらだったのかは謎です。
帰りは先生が宿まで送ってくれました。
タクシー代として500バーツ請求されましたがw
でもまぁバスタオル&裸足スタイルなので、タクシーより事情を知っている先生の方が安心です。
帰国後、保険会社に請求し、保険金も無事振り込まれました。
やっぱ、実際に病気になったりすると保険って大事だなって思いますよね!
皆さんもいざという時のために、せめて海外旅行保険がついているクレジットカードは持っておいた方がいいですよ!