10時到着予定の列車はほぼ予定通りにシゲトゥ・マルマツィエイに到着となりました。
正確に言えば10分遅れくらいでしょうか。
終点のため、ここで全ての人が列車を降ります。
降りるために通路に並んでいると、後ろから突然
ブフォッ
という音と共に何かが滴る音、そして何か飛沫がシラトリの足首あたりにかかったのです。
後ろを振り返ると、まあまあデカい子供がゲ●を吐いていました。
なぜこのタイミングで?!
しかも、歩きながら吐き続けてシラトリにどんどん接近してくるではありませんか!
止まれよ、おい、なぜ歩く!!!
と思うのと同時に早くこの場から脱出しなければ!
と思いました。
子供の後ろには母親らしき人もいたのですが、子どもに心配の声をかけるでもなく、シラトリに謝るでもなく、ただただ子供を前に押してくるという。
なんなの、この母親も。
母親が押してるから子供は歩いてる??
しかし、電車は到着してもう止まっているのに列が全然前に進まないのです。
他の車両の人はどんどん降りて歩いているのが見えます。
後ろがどんどん迫ってくるので、前の女性を急かしたところ、乗降口前で荷物整理をしているアホな男がいるではありませんか!
なぜ今このタイミングでそこでそんなことしてんだよ!
邪魔やねん!
そのせいでシラトリの前の女性が詰まっていたのでした。
その女性も後ろの状況を悟ると、その男性に何やら言ってくれて、やっとその男が乗降口前を空けたのでした。
こういうやつってきっと仕事もできないんだろうなと、まだ荷物整理をしている男の横を通りながら思うシラトリなのでありました。
列車を降りてからすればいいのにね。
列車はホームに到着するのではなく、よくわからないところに止まって人々が線路に降りたつスタイルです。
小さな駅です。
そのまま駅の斜め向かい辺りにあるバス乗り場に行くと、ちょうど今にも出発しそうなティミショアラ行きのバスを発見。
ちょうどドアが開いていたので若いドライバーに「サプンツァ」と言っても反応がイマイチです。
なんなんだ?
サプンツァはティミショアラ行きのバスで行けるはずなのにおかしいなぁ・・・
と思ったら、ドライバーだと思って一生懸命声を掛けていた男はただの乗客でしたw
どーりで反応がイマイチだったわけだw
ドライバーのおっちゃんに「サプンツァ?」と聞いたら、乗れ乗れみたいなジェスチャーだったので乗り込みました。
しかし、満席で座るところがありません。
でも、そんなに遠くないし、別にいいかなーと思っていたのですが、乗客のおっちゃんが席を譲ってくれました。
おっちゃんたちとグーグル翻訳で会話をしつつ、Facebookを交換しているうちにバスはサプンツァに到着しました。
バス代は15レイでした。
バスを降りたところから少し歩くとすぐ陽気なお墓に到着しました。
陽気なお墓近くになるとお土産屋やレストランがそこら辺にだけ集中しています。
入場料は10レイで、バックパックはチケット売り場の所に置かせてもらえました。
墓標だけではなく教会も可愛いです。
墓標には生前の職業や裏には死因が描かれていたりします。
列車事故?
古い墓標はだいぶ傷んでいます。
同じく列車事故なのか自殺なのか。
交通事故も目立ちます。
また黄色い車です。
心中???
戦争?
正面衝突?
爆発事故みたいです。
戦争。
交通事故。
水死?
自殺かなー?
と思ったのですが、同じようなのがたくさんあったので職業なのかなー?
糸を紡いでいる?
これもたくさんありました。
だいたい主婦は料理しているか糸を紡いでいるか、って感じ?
一通り墓標を見学した後は墓標づくりの工房&記念館?に行くことにしました。
場所が定かではなかったのですが、なんとなく歩いていたら到着しました。
お墓のちょうど真裏あたりです。
お墓を出て左にグルーっと回り込んでいく感じです。
が、今改めてGoogleマップを確認したらちゃんと載ってました。
ここかな?というところに到着するとちょうどおばちゃんが出てきたので「イモト?」と聞いてみたら「イモト!イエス!」とかそんな感じで明るく出迎えてくれました。
が、イモトの墓標があるところでちょうど撮影をしている人たちがいて少し待ちました。
仕方ないのでその間に記念館を見ることにしました。
10レイです。
高いなー。
お墓と同じですよ。
4畳半くらいの部屋2つが記念館になっています。
外に謎の物体がありました。
触ったらブニュブニュしていました。
かぼちゃ??が腐った??
何?
イモトの墓標とご対面です。
制作中の墓標。
この墓標を作っていたパトラッシュさんはもう亡くなっていて、今はお弟子さんがあとを継いでいるようです。
外観。
その後は途中の教会に寄り、バス停へと向かいました。
めっちゃ美味しそう。
いいニオイです。
出来立てで湯気が出てたし、買ってみました!
20レイ。
めっちゃ美味しかったです。
そしてバス停へ。
バスを待っていると普通の車が止まって声を掛けてきました。
一緒にバスを待っていたおっちゃんも「乗ったら?」的な感じのリアクションをするので乗ってみました。
おっちゃんは方向が違うのか乗らなかったけれど。
これは噂の有料ヒッチハイク?
のドライバーから声を掛けてくるバージョンですか???
その後も3人乗ってきて満車になりました。
車はシゲトウ・マルマツィエイの町の中心に近いところで止まり全員が降りました。
いくら払うのかなー、と思いつつ、わざとモタモタして他の人が渡している金額を横目でチェックしたところ10レイです。
なのでシラトリも10レイを渡して車を下りました。
この日はこのままこの町に留まるか移動するか悩んでいたのですが、せっかくルーマニアの遠くまで来たので一泊することにし、その場で宿を予約して宿に向かいました。
宿はシングルルームです。
チェックイン後は町の観光。
釘のモニュメント。
教会。
カルチャーセンター。
朝から全てスムーズに進んでめっちゃ効率的に移動も観光もできている感じで気分がいいね。
まだ15時です。
まだ時間はあるよ。
続く。